雪彦山 東面スラブ〜すべり台〜大ジェードル登攀

2025年6月5日(木) 快晴
以前の記録からルートが少し変わっているようなので覚書で書いてみる。

東面スラブは東稜ノーマルルート取付から右下10mぐらいにあるルート。
「ガイドルート」とも呼ばれているみたいだが詳細は不明。
10年ぶりぐらいに登ったが、面白いルートだった。
ランナウトする箇所もあり、ルートファインディングを要求されるルートなので初心者だけで登るのはやめた方がいいと思います。

トポ(日本登山大系 関西・中国・四国・九州の山を一部加筆)

ルートの感想

東面スラブ 1P目(体感 5.10b、PD、40mぐらい ランナウト10m程度の箇所有)
出足は被り気味で取付から2本はリングボルト(1ピン目は伸び気味)で3ピン目からしっかりとした支点になる。
出足の3ピン目付近がやや悪いがセカンドならA0で抜けれるはず。
途中スラブになり支点が無くなるが10m程度左上に登れば次の支点がある。
1P目終了点手前が核心でムーブが面白い。

東面スラブ取付


東面スラブ 2P目(体感5.10a・PD、50m ランナウト10m程度の箇所有
以前の記録では1P目終了点から直上でハーケン2箇所と記録しているが、支点は右上方向でぺツル2ヵ所だったので恐らく打ち換えしていると思われる。
2ピン目付近が核心でホールドが細かいが傾斜も緩いので何とかなると思う。
途中終了点がやや左側にあり、そこでピッチを切れば50mロープでもすべり台の取付まで届くはず。
途中の終了点を過ぎて10mほどランナウトして進むとぺツルとリングボルトの支点が並んであるが、すべり台に直接行くには50mロープだとそこは掛けずに、右2m程横に綺麗なリングボルトがあるのでそれにロープを掛ける方か流れが良いと思う。
50mロープだとギリギリ(ビレイヤーに少し登ってもらって)すべり台の取付に届くが60mロープの方が安心。


すべり台 3P目(右側体感5.8)

今回も右側を選択(Ⅳ級)

出足は少し気持ち悪いが後はガバ豊富快適。
途中キャメロット♯1を使用したが、無くても大丈夫。
立木で後続をビレイ。

すべり台


すべり台(すべり台終了点から10m程度) 4P目

すべり台終了点から簡単な岩と登山道を10m程進み適当な立木でビレイする。

コンテ(立木ビレイからチムニー上へ進み馬の背取付きを過ぎて大ジェードル下まで) 5P目

立木ビレイから右側に行きそうになるが直上してノーマルルートのチムニー終了点~馬の背取付きを右側に進み踏み後を辿り残置のロープを下り進むと大ジェードル下に出る。


大ジェードルアプローチ(大ジェードル下から大ジェードル取付きまで) 6P目

簡単な岩だが落ちたら助からないのでロープを出した方がいいと思う。
大ジェードル取付手前に倒木がありザックが引っかかって苦労する。

大ジェードル取付(以前の画像) 現在倒木あり


大ジェードル(体感はわからない) 7P目 Ⅳ級 

支点は最小限あるが、今回はキャメロットの#3、#4、#5を1つずつ使った。

ネットで色んな人の記録を見たがカムの使い方は人それぞれみたいで正解はないのかなと思う。
クラック技術がある人は困らないと思うがカムの決め方にも自信が無いので苦労した。
上部はガバで快適だが、中間部まではしんどかった。
すべり台の右側と同じグレードとは思えないぐらい悪い。
最後に小ハングを右にトラバースしてピッチを切る。
トラバースする所が高度感抜群で気持ちいい。

大ジェードルルート

最終ピッチ(体感5.8 加古川〜紅菱会ルート最終ピッチに合流) 8P目

大ジェードル終了点から右に6m程水平にトラバースして加古川〜紅菱会ルートの最終ピッチに合流する。 
水平トラバースなのでライン取りに注意。

加古川ルートの最終ピッチに合流すればほぼ直上で地蔵岳のピークに到着する。

マップ

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